自分の浅はかさに嘆き、深い人間を憎むのは馬鹿なこと。
そんなことはわかっているのだが、羨む心が消えないのも事実。
俺も…深い人間のように愛されたいものだ。
この血は、ただの血じゃない。女の匂いがするから大嫌いだ。
人間が嫌いなわけではない。
むしろ、人間が好きだ。
対して、自分は大嫌いだ。
でも、何よりも自分が大切だ。
深い深い、この思索が人に知れることはない。
他人というのは表象でしか物事を受け取らないものだ。
だから他人を見るときに、その人が行った深い思索に気をつけるようにしなければならない。
だから他人も俺を見るときに、いつも存在する深い思索の存在を知っていて欲しい。
…思索というのは言葉に出せないもので、言葉にそのまま表すとそれは意味不明な単語の羅列、二人の自分の境界がはっきりしないままの会話となる。
何より、思索には人に言えない部分が突然現れたりする。
…でもその思索あっての自分なのだ。
この混沌の存在を、皆が知っていてくれたら、底で思索があって、その上でのこの表象だと知っていてくれたら、どんなにうれしいだろう。
無知は恐怖に繋がる。
熟知もまた恐怖に繋がる。
恐怖はどこにでも転がっており、人間は人間の自然界における台頭により自身の身の危険を感じずにいられるようになったにもかかわらず、まだ恐怖に苛まれている。
この消えることの無い恐怖はいったいどうして起こるのだろう。
何度も言っていること。
「わかる人にわからない人の気持ちはわからないし、わからない人にわかる人の気持ちはわからない。」
だから人間はわかり合えない。
ただし、受け入れることはできる。
できるだけ、受け入れるようにしたいものだ。
俺は独占欲が強くて、その他諸々の欲も強くて、
きっとすごく嫌な人間だ。
それでも他人に好かれたい欲はあるから、嫌な人間であるという事実が嫌だ。
堂堂巡り。
普段は飛廉、昔の知り合い、家族の前では○○(本名)、
誰もいないところ、知り合いのいないところでは玄冥。
俺は間違った人間になるだろう。
傍も傍、自分の中にいるもう1人の自分。
その存在が、俺をこんなに悩ませているのだが。
時間が足りない。
人生の終わりはどんどん近づいてくる。
まだ何も…為し得てないのに。
いい状態。
うらやましい状態。
好きになりたいとは思わんが、好かれたいとは思うしな。
でも無理だろう。
宇宙の初めはゆらぎだとか。
神話に言う「世界の初めは混沌」、あながち間違っていないんじゃないか?
そんなもので割り切れるほど世の中単純じゃないだろう。
絶対的な嫌悪はあっても、絶対的な好意はないと思っているので。
…どれだけ揺ぎ無いと思っていたものでも揺らぐもの。
前の部屋は隣の住人の声に悩まされたものだが。
今ではそんなことはなくて、色々と新しい問題が出てきている。
久しぶりに会う人とは、必ずギクシャクするものだ。
去る者は日々に疎し、だよ。
いつまでも友情が続くだなんて思っちゃいけない。
あまり俺の生活には関係の無い話。
どっちでもかまわないから。
寝てしまうのが一番。
目が覚めても、無理矢理もう一度寝てしまうのが一番。
俺は、そうやって逃げてきた。
思考と口頭の会話はかみ合わない。
いつもどちらか片方が先走るから。
文章で書くときは、ゆっくり考えて、ゆっくり書けるから。
現実世界より、仮想世界での方が、俺は雄弁だ。
自分の手が嫌いだから、他人の手が好きだ。
他人と手を合わせることが好きだ。
他人の手を見ることが好きだ。
…噛み付きたくなる。
…退行、かな。
サタン・666・Sorath。
…人間を表すもの。
一番人間らしいもの。
闇夜に潜み、俺を慰めてくれるもの。
それだけは言えない。
悟りを開いた人。
ただそれだけだったのに、いつのまにやら神扱い。
救ってくれるはずも無かろうに、救ってくれると信じている。
この科学のご時世に、暢気なものだ。
神は死への恐怖から生まれた、とか。
…人間的、あまりに人間的。
そんな得体の知れないものに寄りかかって、
祈れば神に届くと思い込もうとして、
そうして結局祈りは届かず、
神の裏切りに涙を流す。
人間は、どうしてこうなのだろう。
…世界は混沌であった、と。
今が混沌でないと、どうして言える?
局所的な秩序のみに縛られ、大域的な混沌に気付かない。
神よ、そんな人間をお前は笑うのか。それとも、嘆くのか。
俺には、友情と愛情の区別がつかない。
日常。心の動き。微かな愛情。
涙を女の武器と捉える人がいるが、少し疑問だ。
世の中に、確かに泣けば済むと思っている女がいるのかもしれない。
だけど、じゃあ、本当に哀しくて泣けてしまう時、一体どうすればいいんだ?
恐ろしい。怖い。
人間の死体は、体毛が無いから冷たさが直接伝わって、怖い。
別に自分に死が迫っているわけではないから、恐怖ではないのだろう。
ではこの、漠然とした不安は一体何なのだろうか。
ここに書いてある全て。
俺は本音で話せなくなってしまった。
本音を出すのが怖くなった。
黒・闇・夜。全て好きだ。
暗闇では何も見えない。
見えないということは恐ろしいことだが、自分が見られないということはとても安心できることだ。
その中では俺は自分の思想に耽り、理想の人間でいられる。
生まれてきたこと。
忘れた。
楽しいことは忘れやすいものだ。
人生は後悔の積み重ね。
何か後悔をして、それを打ち消そうとして、また墓穴を掘って、そうやって人生は過ぎて行く。
いつもいつも、その時々で精一杯。
だから、後悔に上下はない。
いつもその瞬間が一番後悔している。
そう、今だって。
生まれる前に戻らなければならない。
詩を書くのは嫌いではないが、文章能力がないので心に染みる詩は書けない。
ここに書いているのも詩のようなものだ、とも思うが。
嫌い。見たくもない。
不細工だとか、そういうことは関係なく。
根本的に間違っている気がするから、嫌い。
家族以外に誰か、泣いてくれるんだろうか。
大きな声を出すことは好きではない。
大きな声で歌うのは好きだが、他人に歌を聞かれるのは好きではない。
他人に声を聞かれるのは好きではない。
自分の声が好きではない。
でもよく独り言を言う。
自分に言い聞かせるために。「くだらない」、と。
…これは嫌い。
人間が集団になると何をし出すかわからない。
何を言い出すかわからない。
だから、一人がいい。
その瞬間瞬間には、一人しかいないんだが。
神経質な人間、て思ってるんだろうが、
それはそれ、生まれ持ったものだから仕方が無いんだ。
他人とコミュニケーションできない人間。
他人が嫌いではないのに、自分自身は嫌われる人間。
何が悪いのかわかっているのに直せない人間。
…そう言って逃げてる人間。
そう見えるのか。
何もわかっちゃいないな。
一人でいることの心地よさを知ってしまうと、友達なんてできない。
別に他人に気を使っているわけではないが、他人と一緒にいると疲れる。
この世界で、見えている部分なんてホンの少ししかない。
見えている部分だけが俺の全てではない。
…それは他人にも言えることだ。
隠れている部分が隠れている理由は、表層の部分だけで付き合うことで傷つくことを減らす、そういう機能なのかもしれない。
…今はない。
海若は住む世界が変わり、伊藤は今どうしているのかわからない。
…それ以外に、話せる人間はいない。
…でも今、俺が彼らに色々相談できるか、と言ったら結局出来ない。
誰かに話せたら、それだけでずっと楽になると思うんだが。
当然、今の友人達に俺の恋愛相談なんてできないし、離れていた友人はその期間に俺に起きた変化なんてしらない。
中途半端な友達しかいない。
いつもそうだ。
…友達がいらないってわけじゃない。
付き合い方がわからないんだ。
母親はそんなこと教えてくれなかったし。
そう、母も人付き合いがうまくなかったんだ。
いつになったら、何も隠すことなく自分のことを話せる人ができるんだろう。
俺が一番苦手とするところ。
知らない人と話すくらいなら、ずっとパソコンに向かっていた方がずっといい。
いや、知り合いと話すことさえ、苦痛だ。
俺のパソコンに付けられた名前。黒いから。
…でも本当は、俺の理想の人間像。
最近玄冥と話していない。
周りに人が多くて、そんな余裕がなかったから。
玄冥とだけ、話してる時の方がよかった。
別に引き篭もりってわけでもないが。
もう長いこと、自分のため以外に泣いていない。
目下のところ、俺の一番の憧れ。
心だけは、近づいていると思うのだけど。
…もう、誰かに嫌われても全然構わない気がしてきた。
自暴自棄になっている。
「惑うものよ、お前は惑いの末に自暴自棄に陥るだろう。」
皆一体何考えて生きてるんだ?
宗教と精神分析は違う。
精神分析というのは、人の心…いや、動物全ての心をできるだけ同じように扱おうとする。
…俺は宗教の話題が好きで、心理学の話題が好きで、精神分析の話題も好きだ。
だが人の心がわかるわけでもないし、むしろ精神分析に興味があると言うことは、ある種人の心を冷めた目で見ている、ということだと思う。
生体的なものだけで心の説明がつくのかもしれない。
俺だってそんなこと認めにくい。
…それなのに、冷めた目で見ているのだ。
何と矛盾していることか。
見抜くことができる人は結構いると思うが、理解できる人間はいない。
見抜くことはできないこともないが、理解するには自分を捨てる必要があるのではないかと。
つまるところ、俺の言う理解とは、誰か一人になりきるということではなく、何もかも、受け止められる器を持つ、ということなのだ。
自分を捨てて、何もかも受け止められたら、自分の悲しみなんてどうでもよくなるんじゃないかと思う。
だから、俺は理解できる人間になりたい。
自分。以上。
心配してないとでも思っているらしい。
いや、実のところ俺自身心配していないのではないか、と不安に思っているのだが。
人が死んでも泣かなかった俺だから、他人の心配なんてできないのかもしれない。
…結局、俺は自分がよければ後はどうでもいい、そんな人間なのだと。
何が弱いって、少しのことで情緒不安定になるって辺りが。
気にするべきなんだが、それにかかりっきりになっていてはいけない。